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最新の解決事例詳細
自己破産-債務整理事件/長野県在住case57
ご依頼者様の基本情報
M様/60代/女性/長野県在住/年金受給者
受任前の状況
事情
M様は、亡くなったご主人から家業を承継しましたが、従前から借入れに依存せざるを得ない状況で、借入金の負債も同時に承継をしました。数年間、懸命に営業を続けてきましたが、取引で事故が発生してしまい、2000万円を超える買掛金が支払えない事態になってしまいました。銀行等からの追加融資も受けられず、事実上廃業状態で、不安なお気持ちのまま相談に来られました。
収入・資産の状況
収入:年金のみ
資産:保険解約返戻金13万円,出資金25万円,車両2台(7万円),不動産(土地,建物)
負債の状況
借入先 | 借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 5,000,000円 | 120,000円 |
B社 | 2,950,000円 | 84,000円 |
C社 | 7,680,000円 | 182,000円 |
D社 | 120,000円 | 8,000円 |
E社 | 20,500,000円 | 不明 |
F社 | 190,000円 | 不明 |
G社 | 480,000円 | 不明 |
H社 | 20,000円 | 不明 |
I社 | 2,570,000円 | 不明 |
合計 | 39,510,000円 | 394,000円 |
受任後の状況
コメント
既に営業停止状態であったため、まず、賃借店舗の引渡し、リース物件の返却、在庫・備品の処理などの手配をしました。
早期に申立てをして、管財人の調査を受けることとしましたが、不動産の処分が問題となりました。
不動産は、自宅の土地・建物のほか、県外の遠方に別の土地・建物がありましたが、自宅は根抵当権が設定されておりオーバーローン、遠方の不動産には担保は付されていませんでした。自宅は親族が買取りを希望していたためその調整を、遠方の不動産は管財人が売却を試みました。
数回、債権者集会を重ねる中で、上記の不動産の処理を試みましたが、自宅の不動産は、親族の買取金額の調整が付かず、買取りを断念。遠方の不動産は、地域の特殊性からまったく買い手が付きませんでした。結局、両不動産とも財団放棄の扱いとなりました。
申立てから約10ヶ月と長期間を要しましたが、無事、免責を受けることができました。自宅は競売により手放すことになりましたが、長年の借金問題から解放され、M様の心配の素が一つ解消されることとなりました。