債務整理に関する記事(コラム)

主債務者が個人再生をした場合の連帯保証人に対する影響

弁護士の櫻田です。 借金をする際,親族や知人に連帯保証人になってもらうことがあります。 しかし,主債務者において,借金の返済が困難になり,個人再生をした場合,連帯保証人にはどのような影響があるのでしょうか? 主債務者が個人再生をして再生計画が認可されると,借金が大幅に減額されることになりますが,連帯保証人の支払義務も減免されることになるのでしょうか? 今回は,個人再生をした場合の連帯保証人に対する影響について説明します。 主債務者が個人再生をしても連帯保証人の債務は減額されない! まず結論から申し上げると,主債務者が個人再生を...

破産手続における自由財産の拡張②-判断要素・問題となる場面

弁護士の櫻田です。 前回に引き続き,自由財産の拡張に関する記事です。 今回は,自由財産の拡張の可否を判断するにあたって考慮される事情や,問題となる場面についてご説明します。 自由財産の拡張の判断要素 自由財産の拡張の可否は,次のような事情を総合的に考慮した上で判断されることになります。 破産者の生活の状況 破産者の年齢,職業,世帯構成,本人や家族の病気等の有無・程度などが判断要素となります。 例えば,破産者が高齢で就業の見込みがないこと,破産者やその家族が病気で障害を抱えていること等の事情があれば,拡張が認められやすい方向に...

破産手続における自由財産の拡張①-意義・基準・手続

弁護士の櫻田です。 自己破産をすると,所有している多くの財産は処分・換価されて,債権者に配当されることになります。 ただし,すべての財産が処分・換価されるわけではなく,一定の基準の下,自己破産をしても手元に残せる財産があります。これを「自由財産」といいます。 自由財産としては,破産法で,99万円までの現金及び差押禁止財産(日常の家財道具など)が規定されていますが,これら以外にも,例外的に,自由財産として拡張が認められることがあります。 そこで,今回は,自由財産の拡張について,その意義,拡張の基準,手続などについて説明します。 自由...

個人再生の再生計画が認可された後に返済が難しくなった場合の対応②-ハードシップ免責

弁護士の櫻田です。 今回は,前回に引き続き,再生計画認可後に返済が困難になってしまった場合の対応として,ハードシップ免責について説明します。 ハードシップ免責とは? 一度認可された再生計画に基づく返済を怠ると,債権者としては,裁判所に対し,再生計画の取消しの申立てをすることができます。 再生計画が取り消されてしまうと,覚悟を決めて,弁護士に依頼して,個人再生の申立てをし,再生計画の認可を受けたにもかかわらず,それまでに要した努力(費用・労力・時間など)が水の泡になってしまいます。 しかし,病気や勤務先の倒産など本人ではどうしよう...

個人再生の再生計画が認可された後に返済が難しくなった場合の対応①-再生計画の変更

弁護士の櫻田です。 個人再生手続をして,再生計画が認可された後は,3~5年の間,再生計画に従って返済を続けていくことになります。 しかし,流動的な世の中です。勤務先の倒産,転職,事故,病気など,やむを得ない事情で,再生計画通りの返済が困難になってしまうこともあるかもしれません。 実際,当事務所の依頼者の方からも,再生計画が認可された後に,経済事情が変化して,返済が困難になってしまったという相談が少なからずあります。 そこで,今回は,再生計画認可後に返済が困難になってしまった場合の対応として,再生計画の変更について説明します。 再生...

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