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借金の返済が困難になったらすぐに弁護士に相談しましょう！

弁護士の櫻田です。

当事務所では，借金問題の相談を多数お受けしています。

相談をお受けする中で，もっと早くご相談いただければこんなに心身疲弊されることもなかったのに，と思うこともしばしばあります。

借金のことを他人に打ち明けることは抵抗がおありかと思います。
ご家族に対してであれば，なお打ち明けくい事情もある場合が多いでしょう。

さらに，借金問題のことを弁護士に相談することも抵抗があるかもしれません。
敷居が高く感じたり，法律の専門家から叱責されたりしないか不安なことでしょう。

しかし，早期に相談いただければ，有利に事案を解決できる場合が多いこともまた事実です。

今回は，弁護士に借金問題を相談すべきかについて考えてみましょう。

借金は絶対に返済しないといけない？

当然のことですが，お金を借りたり，カードで商品を購入したりすると，その返済はしなければなりません。

しかし，人が生活をしていく上では，食費や住居費などの生活費のほか，税金，保険料，教育費，事業をしていればその運転資金など，必要な支出をしていかなければならないので，返済額が増えると，必要な生活費が不足してしまい，さらに借金をすることになってしまいます。

世間では，あたかも，借金をすることが賢い，当たり前であるかのような風潮もあります。テレビやインターネットなどでは，商品の購買意欲を刺激するものが多く，借金やクレジットカードを利用することを誘っています。

そして，金融機関やカード会社は，お金を貸して利息を得る，商品代金を立て替えてその手数料を得るという形で，大きな利益を収めています。
仮に，お金を貸したり，商品代金を立て替えたりして，その返済を受けることができなくなっても，こうした返済不能になる事故の割合は低く，全体としてみれば，損をしていることはありません。
言ってしまえば，金融機関やカード会社は，返済できなくなる人がある程度の割合で発生することを予定した上で，高利で貸付けや立替払いをしているのです。

ですので，本当に借金の返済が難しいと思ったら，堂々と返済困難なことを打ち明けてください。
病気，失業，不測の出費など，返済が困難になった事情は人それぞれかと思いますが，一定程度の方が返済困難になることは社会的に予定されています。結果として，あなたが返済困難になっただけのことです。

本当に返済が困難になったら，自己破産や個人再生などの債務整理をできることが法律上認められています。返済が困難になったときの救済手段が存在するのです。

返済が困難なのに，無理をしてさらに借金をして返済するようなことはしなくてもいいのです（むしろしない方がいいです）。

借金問題を弁護士に相談するタイミングは？

上記のとおり，本当に返済が困難になったら，無理をする必要はありません。

債権者からの請求や取立てに困って，返済をするために借金を重ねることは避けるべきです。
返済ができないことが分かっているのに，万が一，収入状況などを偽ってさらに借入れをすることは詐欺罪に問われることがあります。こうしたことは，自己破産をしても免責されない事情にもなってしまいます。

では，返済が困難になったら，いつ弁護士に相談すればいいのでしょうか？

答えはシンプルで，「返済が困難だと感じたとき」です。

具体的には，

・収入の範囲内で返済ができないとき
・返済をするためにさらに借入れをする必要があるとき
・資産状況から支払うことができない金額を一括請求されたとき
・返済が遅れて，繰り返し請求や取立ての連絡があるとき
・知人の保証人になっていたが，保証人としての支払いを求められたとき
・裁判所から支払督促や訴状が届いてしまったとき

など，事情は様々あるかと思いますが，いずれも返済が困難な事情として十分なものです。

そして，返済が困難だと感じたら，速やかに弁護士に相談することをお勧めします。

繰り返しになりますが，返済が困難であるのに，さらに借入れを継続することは，自己破産などの債務整理の手続をする上で不利益が生じる場合があります。

また，支払督促や訴状が届いたのに，それを放置しておくと，給与や預金などの差押えを受けてしまうこともあります。
特に，給与が差押えられると，その事実は勤務先に知られてしまうことになるので，仕事にも支障が出るおそれがあります。

ですので，上記のような事情があったら，ためらわずにすぐに弁護士に相談しましょう。

今回の記事が，借金問題を弁護士に相談するきっかけになっていただけると幸いです。

借金の悩みを打ち明けることは辛いことだと思いますが，当事務所では，どのようなご相談に対しても，誠心誠意かつ親身に対応させていただきますので，お気軽に電話やメールでお問い合わせください。